2 火元の特定
【争点】
消防士渡邉証人は現場敷梁北側(側面)の焼けが強く、同所を火元と断定する証言及び報告書を作成した。同証人が作成した火災報告書を元に火災発生現場を再現し、敷梁が火元となり得るのかを実証した。
結論を先に述べれば、同所は火元とはなりえず、火災及び延焼を再現する事は認められなかった。
経験則と教科書通りの知識から導き出された消防士渡邉証言は、真実とは程遠いものであった事が立証される結果となった。しかし裁判所は経験豊かな消防士の証言を全て採用したのだ。
1級建築士監修
火災元検証実験棟意見書